こんばんは、読書大好き、
ブックス滝川@マネテク!です。

本村洋氏は、光市母子殺人事件の被害者の夫、そして父です。

(参考リンク)
・光市母子殺害事件 – Wikipedia

自分と同世代ということもあり、事件自体、
言い方はおかしいですが、自分にとっても他人事ではない
身近なことのような気がして、興味深く推移を見守っていました。

わりと最近、どこかでこの本について書かれたいたのを読みました。
辞表を出した本村氏に対して上司が「社会人たれ」と諭したくだりを読んで
読んでみたいと思い、図書館で予約しました。


昨日受け取り、今日一気に読みました。
本当にすごい話でした。
著者の、記者としての執念を感じました。

自分が正義と思ったことをとことん貫くこと。
そして、それを支える周囲の人々。
何度も目頭が熱くなりました。

前述の上司のくだり以外にも、無期懲役の判決後、
検事室で吉池検事がすさまじい正義感に燃えて控訴を宣言するシーンや、
控訴審での意見陳述での誰も何も言えなくなる陳述など、
読んでいて痛いほど、感情に響きました。

一点、よくわからなかったのは、
F死刑囚が筆者との面会時にガラス越しに語った、狼少年の話です。
結局、一審、二審では真実を語っていなかった、
差し戻し控訴審での証言が事実である、というのは、
自分の罪と向き合ったが故の防御本能からくる理由付けなのではないか
とも書かれていますが、
どこまで本気で言っているのか、よく分かりませんでした。

精神的に異常があるというのでもなければ、
まったくもって理解できない「新証言」だと思いますが、
この本は基本的に本村洋氏の側から書かれているため、
Fが殺人を犯したという事実、そして死刑が確定しているという事実に対しては
何の疑念を差し挟む余地はないものの、
全く違う視点からの検証可能性があるのであれば、
(あとがきでも少し触れられていますが)ぜひこの筆者の
別の本として読んでみたいと感じました。

なぜ君は絶望と闘えたのか―本村洋の3300日
★★★★

星の基準
★★★★★ 手元に置いて何度も読み返したい名著 買って配りたい
★★★★ また読みたい、いい本。他人に勧めたい
★★★ よい本だった。また読むかは微妙。
★★ 読む価値のある部分もあるが…。また読むことはなさそう。
★ 時間の無駄だった。