こんばんは、読書大好き、
ブックス滝川@~マイレージ・クレジットカード~ マネーテクニック!です。

昨日発売になった村上春樹の新作、
「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」ですが、
事前に内容が明らかにされていなかったこともあって、
そのタイトルが持つ意味が気になっていました。

多崎つくるって誰?
っていうかタイトル長くない?
みたいな…(笑)。

というわけで、読んでみて分かったタイトルの意味について、
ちょっと分析してみたいと思います。
いや、分析というような大層なものではありませんが…。

ちなみに詳しいあらすじは別記事でまとめてあります。
おもいっきりネタバレになりますが、話の内容を知りたい、という方はどうぞ。

(過去記事)
・村上春樹新作「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」あらすじ(ネタバレ)

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年


まず、「色彩を持たない多崎つくる」ですが、
「多崎つくる」というのは、本作の主人公となる
36歳の鉄道会社勤務(施設部建築課課長代理)の名前です。
ちなみに本名は「多崎作」という漢字表記です。

そして、「色彩を持たない」というのは、
名前に色を表す名前が入っていない、という意味です。

というのも、この物語で重要な意味を持つ、
多崎つくるが所属していた5人組の仲良しグループの他の4人は、
赤松、青海、白根、黒埜とみんな名前に色がついていたからです。
他にも、灰田、緑川といった、名前に色彩を帯びた人物が登場します。

そして「彼の巡礼の年」ですが、ここは掛詞になっています。
まず、「巡礼の年」ですが、フランツ・リストのピアノ曲の曲名です。
登場人物のシロが高校時代によく弾いていた曲で、
その後もたびたび出てきます。

ちょっと音質があれですが、Youtubeに、作中でも出てくる
アルフレッド・ブレンデル演奏バージョンがありました。

そして、もう一つの意味ですが、文字通り、「彼の」巡礼の年です。
リストの「巡礼の年」自体は、旅して回った土地の印象を曲としてまとめたもの、
という感じだと思います。

・巡礼の年 – Wikipedia

多崎つくるは、36歳にして、巡礼の旅に出た、ということです。
ただ、リストの方は何年にもわたっての複数の旅ですが、
多崎つくるの方はそれほど長くない期間の複数の旅、というところは違います。

というわけで、村上春樹の新作、
「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」の
タイトルの意味について解説してみました。

とても面白かったので、また読み返してみたいと思います。