こんばんは、秘密の多い男、シークレット滝川です(笑)。
さて、久しぶりに、図書館から東野圭吾が届いたという連絡があったので、取りに行ってきました。

図書館から自宅までの間(徒歩5分)だけで、グイグイと世界に引き込まれました。

そして、圧巻はラスト。
容疑者Xの献身でも、白夜行でも、最後に全てがつながった瞬間、衝撃を覚えましたが、秘密のラストはあまりに衝撃的で、しばらくぼーっといろいろなことを考えてしまいました。

以下、ネタバレを含みますのでご注意下さい。


最初、秘密というのは、「藻奈美の中身が実は直子だということ」なのだと思っていました。
このことは、平介と直子(身体は藻奈美ですが)の2人だけの秘密だからです。

しかし、読み終えてみると、秘密というのは、「直子が実は消えてはおらず、藻奈美のふりをしている(そもそも藻奈美は一度も戻ったりなんかしていなかった)」という、直子だけが抱える秘密なのではないか、と思えるのです。
そう考えると、平介はかなりかわいそうに思えてきます。
もちろん、平介はそれに気づいた上で、受け入れる決意をした、ということなのでしょうし、逆に直子も、直子なりに平介のことを考えて、考え抜いた末に出した結論なのかもしれませんが…。

ただ、本当は直子が消えていないのではないか、と考える理由は、藻奈美が結婚指輪の隠し場所を知っていたから、というだけですよね。
つまり、推測の域を出ていないとも言えるのです。
なので、個人的には、直子がノートを使って結婚指輪の隠し場所を藻奈美に伝えた、それも、平介には内緒にするように、という指示つきで、というように信じたいと思います。

それにしても、平介も、直子も、すごくいいです。
愛し合う夫婦にすごいリアリティがあり、すっかり感情移入してしまいました。
平介が直子宛の郵便物を開封したり、電話に盗聴器をしかけたり、というくだりは、冷静に考えればかなりヤバイですが、既婚男性であれば、共感できる部分も多いのではないかと思います。

東野作品は、ラストで思っても見なかったどんでん返しがあることが多いので、仕掛けが分かった上でもう一度読みたい、と思うものが多いのですが、この作品も、また読みたいですね。

ここ最近では一番のヒットです。
映画やドラマもあるようなので、機会があれば見てみたいと思います。


秘密
★★★★

星の基準
★★★★★ 手元に置いて何度も読み返したい名著 買って配りたい
★★★★ また読みたい、いい本。他人に勧めたい
★★★ よい本だった。また読むかは微妙。
★★ 読む価値のある部分もあるが…。また読むことはなさそう。
★ 時間の無駄だった。