こんばんは、読書大好き、ブックス滝川@マネテク!です。

少し前に結構流行った本だと思いますが、ずっと図書館で予約の順番待ちをしていた橘玲さんの「言ってはいけない」が届いたので読んでみました。
橘玲さんはいつもキレッキレの考察をされていて頭いいな〜と思いながら読んでいますが、今回もかなり興味深く、ちょうど出張の日程と重なったこともあって、移動時間を使って1日で読了してしまいました。
おかげで仕事の資料を読む時間がほとんどなかったです(笑)。

タブー視され、語られることのない真実

この本では、タブー視されている、つまりはおおっぴらには言ってはいけない様々な真実が取り上げられています。
いずれも、過去に科学的な研究、調査がされた結果、著者が言うところの「エビデンス」がある「真実」というところになります。

内容的には、なるほど、と思うものや、やっぱりそうなのか、と思うもの、逆に、そうだったのか!と思うものなど様々でしたが、新しい視点で非常に面白かったです。
あえて一言で言えば、「人間も所詮は動物であり、肉体も精神も環境に適応するよう進化してきた」ということになるのだと思いますが、事実を事実として受け入れた上で、それでも自らの理想を目指してできるだけのことをする、というのが正しい読み方な気がします。

言ってはいけない真実リスト

本書で取り上げられている真実を並べておきます。
タブーだけあって不愉快なものも多いですが、ご了承ください。
また、メモ書きなので本書の意図が伝わらない可能性があります。
興味があれば本書をお読み頂ければと思います。

努力は遺伝に勝てないのか

・知能は(正も負も)遺伝する。
・精神病は遺伝する傾向がある。
・犯罪は遺伝する傾向がある。
・人種間の知能格差は存在する。

・日本の都会で暮らす最貧困女子は、精神障害、発達障害、知的障害によって排除され、家出した少女。
・家出少女のセーフティネットは風俗市場だが、草食化による需要の減少等でセックスのデフレ化が進行、最底辺の風俗業者にすら相手にされず、家賃も払えず、路上に立つことを余儀なくされてネットカフェで生活する最貧困女子が生まれる。
・日本でも知能の格差が歴然とした経済格差に現れている。(どれだけ練習しても100メートルを10秒で走れない人がいるのと同じで、)知能の大部分は遺伝によって上限が決まっているので、教育に税金を投入すればみんなが幸せになれるわけではない。

・女性より男性の方が凶暴なのは、男は女を巡って競争するよう進化してきたから。
・女性は卵子の数に限りがあるから相手を選り好みする。一方、精子の生産コストは極めて小さいので男性はたくさん子どもを作ろうとする。
・若い未婚の女性は子どもを育てられる可能性が低い。生き延びる可能性が低い子どもを養育することは進化的損失と判断されるため、赤ん坊殺しが経済合理的な行動となり得る。アフリカや南米の狩猟採集民族でも、赤ん坊殺しは広く行われている。
・男性にとって最も大きな進化的損失は、他人の子どもを育てさせられること。嫉妬はここから生まれ、あらゆる社会で妻の姦通が厳しく罰せられる。
・一家皆殺しは男しか起こさない。
・レイプは進化の結果であるという見方も…。
・虐待は血縁がない場合、かつ子どもが小さい場合に起こりやすい。小さいほど損失が小さくあきらめやすいから、と考えられる。

・心拍数で、反社会的行動が予想できる。
・発汗しない子どもは良心を学習できない。
・犯罪は治療可能である。

あまりに残酷な「備忘格差」

・人は見た目で判断できる。
・面長な男性より顔の幅が広い男性の方が攻撃的。
・裁判の結果からは、人種で判断していることは伺えない一方で、見た目で判断していることが伺われる。

・美人とブスの経済格差は3,600万円。
・ただし美貌格差の最大の被害者は醜い男性。

・男と女は生まれながらにして違っている。男女では幸福の優先順位が異なる。
・女子校で望まない妊娠が少ないのは、異性との交友関係がクローズだから。共学だとオープンなので、あのカップルがセックスしているから自分たちも、というプレッシャーがかかる。
・男女平等の社会を作るためには、男の子と女の子を別々に扱う必要があるのかもしれない。

・エディプスコンプレックスはデタラメ。人間は、幼年時代を共有した異性には性的関心を抱かない。
・オスは、同じメスと複数回交尾すると興味がなくなる。これは、自分の精子を十分注入した場合はそれ以上のセックスは精子の無駄遣いだから。別のメスとの交尾は自分の遺伝子を増やす可能性が高いので、新しいメスに興奮する。
・メスの最適戦略は、優れたオスの精子で妊娠し、競争率の低い別のオスの子どもとして安定的に養ってもらうこと。
・セックスのカジュアル化により、道徳的な女子の価値が相対的に低下し、保守的な社会でも多くの女子が婚前交渉に応じざるを得なくなった。

・ヒトの本性は、一夫一婦制でも一夫多妻制でもなく、乱婚。子どもの父親が誰だか分からなくすることで、集団での子育てを可能にした。

子育てや教育は子どもの成長に関係ない

・親よりも友達の世界のルールを優先することが子どもの本性
・友だち関係の中で興味の対象外になっているもの、例えば宗教などでは親は影響力を行使できる。

・ヒトは社会的な動物で、集団から排除されれば生きていけない。アイデンティティとは自分が属する集団への帰属意識。私は奴らに対する俺たちの一部だから敵を生み出すのはヒトがヒトであるための条件。

・親が与える環境(友だち関係)が子どもの人生に決定的な影響を及ぼす。親の一番の役割は、子どもの才能の芽を摘まないような環境を与えること。

今日のマネテクポイント

ダビスタと同じで、能力の上限値は生まれた時に決まっていて、その範囲で成長を促してあげることはできるものの、上限を超えて成長させることは普通はできない、ということなのかも、と思いました。

言ってはいけない
★★★

星の基準
★★★★★ 手元に置いて何度も読み返したい名著 買って配りたい
★★★★ また読みたい、いい本。他人に勧めたい
★★★ よい本だった。また読むかは微妙。
★★ 読む価値のある部分もあるが…。また読むことはなさそう。
★ 時間の無駄だった。