こんばんは、読書大好き、ブックス滝川@マネテク!です。

というわけで、遅ればせながら、アドラー心理学ブームのきっかけとなった「嫌われる勇気」の続編、「幸せになる勇気」を読んでみました。

アドラー心理学は心が軽くなる

実は、仕事で精神的にしんどいときなど、「嫌われる勇気」で学んだ「課題の分離」の概念などを使って自分の心を軽くしたりしています。
また、「嫌われる勇気」の本自体もたまに精神的に不安なときなどにパラパラめくったりすると、前向きな気分になれたりして、助かっています。

さて今回の「幸せになる勇気」はその続編ということで、「嫌われる勇気」では語り尽くせなかった部分が書かれています。
特に、子どもの教育について書かれているところが多く、個人的に子育て中で悩みが尽きないこともあって興味深く読みました。

気になったポイント

例によって、気になったところをメモしておきたいと思います。

教育=尊敬=ありのままにその人を見ること

尊敬とは、人間の姿をありのままに見て、その人が唯一無二の存在であることを知る能力のことである。
尊敬とは、その人が、その人らしく成長発展していけるよう、気遣うことである。

「他者の目で見て、他社の耳で聞き、他者の心で感じること」=共感(共感は技術)

目的論
われわれは過去の出来事によって決定される存在ではなく、その出来事に対してどのような意味を与えるかによって自らの生を決定している。

問題行動の5段階

第1段階:賞賛の要求
「ほめてもらうこと」、さらに言えば「共同体の中で特権的な地位を得ること」を目的にする。
結果的に、「ほめてくれる人がいなければ適切な行動しない」、「罰を与える人がいなければ不適切な行動も取る」というライフスタイル(世界観)を身につけていく。
→「尊敬」を示すことで、特別でなくても価値があることを教えていく。

第2段階:注目喚起
「ほめられなくてもいいから、とにかく目立ってやろう」と考える。
「いたずらによって注目を得ようとする」、「できない子として振る舞うことで注目を集め特別的な地位を得ようとする」等。
→「尊敬」によって特別である必要は無い、そのままで十分価値があるのだと伝えていく。

第3段階:権力争い
誰にも従わず、挑発を繰り返し、戦いを挑む。
その戦いに勝利することによって、自らの力を誇示しようとする。
特権的な地位を得ようとする。
「反抗(暴れる、万引きや喫煙などルールを破る)」や「不従順(勉強や習い事を拒絶する、無視を決め込む)」
→叱責したり腹立たしげな表情を浮かべたりせず、すぐさま相手のコートから退場する。

第4段階:復讐
愛の希求はかなわないと知った瞬間、人は一変して憎しみを求めるようになる。
憎悪という感情の中で私に注目してくれ、そう考えるようになる。
悪いことを目論むのではなく、ひたすら相手が嫌がることを繰り返す(ストーカー行為や自傷行為、引きこもり等)。
自らを傷つけ、自らの価値を毀損していくことで「こんな自分になってしまったのはお前のせいだ」と訴える。
→利害関係のない全くの第三者に助けを求めるしかない。

第5段階:無能の証明
「これ以上私に期待しないでくれ」という思いが「無能の証明」につながる。
「できるかもしれない」と課題に取り組んで失敗するくらいなら、最初から「できるはずがない」と諦めたほうが楽。
そこで、自分がいかに無能であるか、ありとあらゆる手を使って証明しようとする。
→できることはない。

あなたは生徒たちに「原因」ばかりを聞いている。そこをいくら掘り下げても、責任放棄と言い訳の言葉しか出てきません。
あなたのやるべきことは、彼らの「目的」に注目し、彼らと共に「これからどうするか」を考えることなのです。
最後に選択するコミュニケーション、それが暴力。

幸福の本質は貢献感。

自分の人生は、日々の行いは、すべて自分で決定するものだと教えること。
そして決めるにあたって必要な材料〜たとえば知識や経験〜があればそれを提供していくこと。
それが教育者のあるべき姿なのです。
子供たちの決断を尊重し、その決断を援助するのです。
そしていつでも援助する用意があることを伝え、近すぎない、援助ができる距離で見守るのです。
たとえその決断が失敗に終わったとしても、子どもたちは「自分の人生は、自分で選ぶことができる」という事実を学んでくれるでしょう。

われわれ人間は子ども時代、1人の例外もなく劣等感を抱えて生きている。
これがアドラー心理学の大前提です。
人と違う事に価値を置くのではなく、私である事に価値を置くものです。それが本当の個性と言うものです。

共同体感覚
まずは目の前の人に、信頼を寄せる。
目の前の人と仲間になる。
そうした日々の小さな信頼の積み重ねが、いつか国家間の争いさえもなくしていくのです。

貢献感
「わたしは誰かの役に立っている」という主観的な感覚があれば、すなわち貢献感があれば、それでいい。
利己的に「わたしの幸せ」を求めるのではなく、利他的に「あなたの幸」せを願うのでもなく、不可分になる「わたしたちの幸せ」を築きあげること。
それが愛なのです。

自立とは「自己中心性からの脱却」なのです。

考えさせられる

前作と同様に、若者と哲人の対話形式で話が進んでいくため、非常に分かりやすいと思います。
ページをめくりながら、何度も反芻しては考えさせられました。
非常に有意義な読書経験になりました。

あの定番書にも通ずるものが

実は最近、小学校1年生の長男にこの本を読んであげています。

結構近いこと、というか、同じことが書かれています。
7つの習慣は本当に奥が深いです。
幸せになる勇気
★★★

星の基準
★★★★★ 手元に置いて何度も読み返したい名著 買って配りたい
★★★★ また読みたい、いい本。他人に勧めたい
★★★ よい本だった。また読むかは微妙。
★★ 読む価値のある部分もあるが…。また読むことはなさそう。
★ 時間の無駄だった。